The Story of My First Jewelry
【私の、ジュエリーの原点】
そういえば、まだ誰にも話したことがなかった「一番最初のジュエリー」のこと・・・
書いてみようかなと思います。
それは、今から5年くらい前のことです。
***
私はある男の人に道端で出会いました。
お互いすぐに惹かれたのですが、 それは一目惚れとも少し違う感覚でした。
話し始めると、すごく引き込まれる感覚があり 気づいたらなんと1時間半も立ち話をしていました。
そんな彼と、初めて夜デートをした時のこと。
とあるビルによじ登って 二人で空を眺めていました。
三日月がすごく綺麗な夜でした。
すっと眺めていると、 月の位置が段々下がって来て ある瞬間、ちょうど先に見えていたビルの屋上についていた星のオブジェの上に乗っかるように見えたんです。
「星の上に三日月が乗った!!」
2人で大はしゃぎしました。
その時のことは、 今でも鮮明に覚えています。
この彼とは後日付き合うことになったのですが、 その後もこの夜の出来事はずっと私たちの中で”最も特別な瞬間”となりました。
そして数ヶ月後の、彼の誕生日の時。
何か特別なものを渡したいと思っていました。
そんな時、三日月形のかわいい石を見つけたのです。
「これだ!!」と思いました。
私は石の上にシルバーの星を乗せたデザインのジュエリーをつくりました。
月と星の位置は逆でしたが、 あのときの喜びが湧いてきました。
これで常に『最も特別な瞬間』を持ち歩いてもらえると思い 嬉しくなりました。
ジュエリーを渡すと、彼は本当に気に入ってくれて、 毎日身につけていました。
「どんな時でもすごく守られている気がする」
そう言ってニコッと笑う笑顔が印象的でした。
***
これが、私の”ジュエリーの原点”です。